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神経の手術で回復の望みの少ないものは、他の筋肉で動かすようにする腱移行術が行われます。. 前骨間神経が麻痺すると親指と人差し指を曲げることが困難になります。. エコー検査で腱の断裂の有無を確認出来るので、鑑別は容易です。. ところが、後骨間神経は、肘部で橈骨神経から分岐し、運動神経のみが、フロゼのアーケードという狭いトンネルに入ります。トンネルの中は、移動性がなく、絞扼、圧迫を受けやすくなっています。. 麻痺の程度や原因によりますが、基本は保存療法を行います。.
当事務所には、年間約200件にのぼる交通事故・後遺障害のご相談が寄せられます。. 後骨間神経麻痺では、動かせないという障害は起きますが、しびれなどの知覚神経には異常がないことが多く、手首は伸展できるが、手指を伸ばすことはできなくなります。. 上腕部を骨折したり神経麻痺が起こったりした場合には、状況に応じた適切な方法によって後遺障害等級認定申請を行い、できるだけ高い等級の認定を受ける必要があります。. 橈骨神経は肘窩外側壁で浅枝と深枝に分かれる前に、腕橈骨筋と長橈側手根伸筋に枝を出してそれらを支配する。. 上腕中部では下外側(下外側上腕皮神経)の皮膚へ分布します。. 橈骨神経 尺骨神経 正中神経 走行. 前腕では肘窩の外側で浅枝と深枝に分かれます。. しかし骨折や脱臼、神経の断裂がある場合は長期間の治療が必要です。. 橈骨神経深枝は後骨間神経と呼ばれます。. 母指と示指の第一関節が曲がらないため、母指と人差し指でうまく円を作れない(perfect O signといいます。). 後骨間神経麻痺となった場合、指の付け根の関節を伸ばせなくなります。指が垂れ下がった状態となるので「下垂指(drop finger)」と呼ばれます。ただ、手全体が下に下がってしまう「下垂手」にはなりません。また、橈骨神経麻痺のような皮膚の感覚異常も起こりません。. これらが後骨間神経の走行付近にでき、圧迫を受けることによって障害が起こります。. テニス肘(上腕骨外側上顆炎(がいそくじょうかえん)と上腕骨内側上顆炎 (ないそくじょうかえん)).
高気圧酸素治療実施医療機関リスト (9). 長母指伸筋腱が断裂すると、指が伸ばせなくなります。. 手首の背屈や手指の付け根の関節(MP関節=中手指骨関節)の伸展ができなくなり、手首と指が下に垂れ下がった状態になる症状です。ただしDIP関節とPIP関節は伸ばせます。. 神経には固有支配領域というものがあります。. 転倒した際などに上腕骨・前腕骨の脱臼または骨折が起こり、骨折端部が神経を傷つけてしまいます。. 後骨間神経は肘外側でフローセの腱弓というトンネルをくぐり前腕部を下行します。. おおまかな走行は首から腋窩→上腕の後面→肘の外側へ、らせん状に下行していきます。.
橈骨神経麻痺では、感覚障害と手関節が背屈出来なくなる下垂手になりますが、下垂手との違いは感覚障害はなく、手首が背屈できます。. この神経は回外筋を支配した後、後骨間神経として浅層と深層の筋へ達する。. 橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)、. 神経の縫合・移植・剥離などが行われます。.
皮膚の感覚がなくなるなどの感覚障害に異常はなく、指先が伸ばせないなどの運動障害がみられます。. 深枝は短橈側手根伸筋に枝を出した後、回外筋の2頭の間を通り、橈骨骨幹の近位部を回って前腕の後面に達する。. 後骨間神経麻痺と診断されます。肘から下で、手指の伸展は不能でも、. 後骨間神経は、肘の部分で橈骨神経から枝分かれしている神経で、「フロゼのアーケード」と呼ばれる狭い管内に入ります。フロゼのアーケード内は、絞扼や圧迫を受けやすい構造となっています。. これは正中神経が円回内筋で圧迫されるものです。. 大阪府大阪市都島区にある鍼灸院 「手の痛み」なら杏総合治療所. 支配する筋肉は 方形回内筋、長母指屈筋、示指・中指深指屈筋 です。. 東洋医学を正しく研究・理解・実践・普及し、世界を治す。. 支配領域は母指球外側から手背の2と1/2の背側の皮膚に分布します。. 術後経過:術後数か月で徐々に改善することが多いですが残念ながら改善しない場合もあります。.
トンネルの中は、移動性がなく、絞扼、圧迫を受けやすくなっています。. 病院において、後骨間神経麻痺の確定的な診断をするためには、筋電図やレントゲン、MRIやエコー検査などを行います。. 原因が明らかでないものや、回復の可能性のあるものは保存的治療をします。. 三ヶ月ほど経過を見て、回復の見込みがなければ手術となります。. 後骨間神経麻痺が陳旧性(古傷)になってしまった場合には、下垂指によって手指のMCP関節、MP関節を延ばせなくなるため、7級7号の認定を受けられる可能性が高くなります。. 浅枝は主に感覚線維からなり、深枝は運動線維からなります。. モンテギア骨折や上腕骨顆上骨折によるものが多いです。. 感覚線維は皮膚の感覚などを伝えるため、末梢から中枢へ信号が送られます。. フロゼのアーケードという狭いトンネルに入ります。.
症状としては、肘周辺や前腕部の疼痛、指が伸ばせない、親指が広げられない、といった症状が出てきます。. 程度にもよりますが、予後は良好の場合が多いです。. 手首の背屈と手指の付け根の関節、MP関節=中手指骨関節が伸展不能で伸ばせなくなり、. ◆上腕骨・前腕骨(橈骨・尺骨)の骨折・脱臼に伴う神経損傷.
それらの筋肉は、全ての指を伸ばす、親指を外に広げるなどの働きをしているのです。. 骨折や脱臼、腫瘤による神経麻痺では手術が行われる場合があります。. 後段の橈骨神経麻痺で、まとめて解説しています。. 尺骨鉤状突起骨折 (しゃくこつこうじょうとっきこっせつ). 運動線維は筋肉の運動を司り、中枢から末梢へ信号が送られます。. 下垂指は、指のみがダランと下がった状態になり、. 前駆症状として肩周囲、肘周囲に激しい疼痛が数日以上続きその後麻痺に気が付く場合があります。. 次いで腕神経叢(首の前)にある後神経束の続き、橈骨神経へと続きます。. 浅枝は前腕外側を橈骨動脈と下行し、前腕下1/3で手背側に至ります。. 胸郭出口症候群 (きょうかくでぐちしょうこうぐん). 上腕では上腕後面にある上腕三頭筋の運動を支配します。. 上腕下部では前腕後面(後前腕神経)の皮膚へ分布します。. 橈骨神経の断裂によって橈骨神経麻痺の症状が起こった場合には、手術をするか症状固定するか悩ましい場面があります。.
橈骨神経は脊髄神経のC5(第5頚神経)~C8(第8頚神経)・T1(第1胸神経)から出ます。. ★perfect O signは 手根管症候群 のところでも用いられます。. 拘縮とは関節周囲の組織や筋肉が縮こまってしまい動かなくなります。. 手関節の背屈は可能なのが後骨間神経麻痺です。.
特徴的な症状として、下垂指(drop finger)と皮膚を触った感覚に異常がないのが特徴です。. 上肢で最も大きい神経で、上腕・前腕・指の筋や皮膚に分布します。. 治療先では、筋電図、XP、MRI、エコー検査などが実施され、確定診断がなされています。. 病院での確定診断には、筋電図、XP、MRI検査、エコー検査などが実施されています。. ただし、開放性粉砕骨折などの障害を負うと、同時に関節の機能障害を残すこともあり、そういったケースではそちらで後遺障害認定される可能性があります。. 神経が回復すれば徐々に動きもついてきますが、その間筋肉は長期間動かず、筋肉の萎縮が起こります。. 橈骨神経深枝は大腸経の手三里あたりに出て、三焦経の四瀆のやや上あたりから三焦経に沿って下行していくことになります。. 上腕では後面・下外側の知覚、前腕では後外側、手部では母指球(親指の付け根)外側から手背2と1/2の近くを支配しています。.